「バター」と「マーガリン」の違い
これらの違いは、使用されている脂肪分の違い
「バター」…乳脂肪のみ
「マーガリン」…油脂全般(植物性脂肪、動物性脂肪)
※マーガリンの「動物性脂肪」に乳脂肪も含まれるが、
乳脂肪は含有率40%未満と限定される
【バター】
乳脂肪が主成分
(乳脂肪分80.0%以上)
• 冷やすと固まる
• 香り、風味がよく、コクがある
【マーガリン】
主に植物性の脂肪が使われる
(油脂含有率80.0%以上)
• 冷やしても固まり過ぎず、なめらか
• 匂いが少なく、あっさりとした口当たり
• 19世紀にバターの代用品として誕生
バター
バターは乳製品の一種
生乳、牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの
(「厚生労働省の乳等省令」における定義)
抽出した乳脂肪分を練るなどして固めた食品であり、
乳脂肪分が「80%以上」のものをいう
特徴
• 香り、風味がよく、コクがある
• 冷やすと固まる
(牛乳の脂肪分は冷たくなると固まる性質がある)
用途
クッキーや、ビスケットなど様々なものに使われる
(香りも良く、お菓子などの材料に使いやすい)
歴史
紀元前2000年頃には、すでにバターらしきものが
医薬品や化粧品として用いられていたとされる
食用としての利用は紀元前60年頃からと言われる
マーガリン
食用油脂(乳脂肪を主原料としないものに限る)に、
水、食塩、乳化剤などを加えて乳化してつくられたもの
油脂含有率(製品に占める油脂の割合)が「80%以上」
かつ、乳脂肪含有率「40%未満」のもの
(「マーガリン類の日本農林規格」より)
特徴
• 冷やしても固まり過ぎず、なめらか
• 匂いが少なく、あっさりとした口当たり
主に用いられる食用油脂
マーガリンに使われる食用油脂には
乳脂肪含有率以外の限定はないが、
植物性の脂肪を混合して造られることが多い
主に用いられる植物性油脂は、
大豆油、オリーブ油、コーン油、パーム油、綿実油など
用途
そのままパンなどに塗って食したりする
歴史
• バターが不足したため
• バターが高価であったため
などの理由で19世紀にバターの代用品として誕生
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