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【違い】「たくさん飲めるビール」「たくさん飲めない水」

ビールと水の違い

【ビール】

様々な作用によって、
体内への吸収、体外への排出が早くなり、
水に比べて胃に溜まりにくい

【水】

胃でほとんど吸収されず、
腸に送られるのにも時間がかかるため、
胃が満腹になりやすい

ビールがたくさん飲める要因

ビールがたくさん飲める要因として、
考えられるのは以下など

• アルコールが胃で吸収される
• アルコールが十二指腸への排出を促進
• 炭酸ガス、糖分に吸収を高める効果がある
• 幽門が開きやすくなる
• ガストリンの作用
• コハク酸、リンゴ酸の胃酸分泌促進効果
• 利尿作用

ただし、上記の要因が
どれくらい関係しているのかは明確ではない

アルコールが胃で吸収される

アルコール(エタノール)は胃で吸収される

エタノールは水とつながりやすい構造をしており、
水分も一緒に吸収される

特にアルコール度数20度未満だと
胃で吸収されやすいと考えられている
(ビール、水割り、ワインなど)

アルコールが十二指腸への排出を促進

ビールやワインなど低濃度のアルコールには、
胃内容物の十二指腸への排出を促進する
効果があるといわれる

炭酸に吸収を高める効果がある

炭酸にも、
アルコールの吸収を促進させる働きがあるとされる

以下の3点で比較したところ、
飲んだ後の血中アルコール濃度が1番高くなるのが
「炭酸割り」であるという結果より

・高濃度アルコール「ストレート」
・高濃度アルコール「水割り」
・高濃度アルコール「炭酸割り」

幽門が開きやすくなる

炭酸とアルコールの刺激によって、
体内でぜんどう運動が起き、
胃と腸の間にある「幽門」が開きやすくなる

これにより、飲んだビールが
胃を通過して十二指腸に流れ込みやすくなり、
胃にスペースが出来やすくなる
(腸に入ったビールは吸収されて尿となる)

幽門=胃の出口にある弁のような部分

ガストリンの作用

幽門の粘膜を刺激した時に、
消化管ホルモン「ガストリン」が分泌される

「ガストリン」の主な働きは、
胃の運動の促進、胃酸分泌促進など

胃の排出効果が高まり、胃にスペースができる

このガストリン分泌を促進させる効果は、
ビールやワインなどの「醸造酒」に見られ、
醸造酒の中でもビールの効果が高いとされる

成分による胃酸分泌促進効果

ビールに含まれる「コハク酸、リンゴ酸」などには
胃酸の分泌促進効果がある

宴のはじまりにビールを飲むことで、
より効果が期待される

旅館の夕食などの「食前酒」にも
コハク酸、リンゴ酸を多く含有するものが
用いられていたりする

利尿作用

アルコールには利尿作用があり、
水分の体外への排出スピードが速くなる

水がたくさん飲めない理由

水分を摂取すると、食道を通り胃に溜まる

そして、胃ではほとんど吸収されず、
腸に送られるのにも時間がかかるため、
たくさん摂取すると胃がすぐ満腹になる

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