
満年齢と数え年の違い
【満年齢】
生まれた時点を0歳とし、誕生日ごとに加齢
【数え年】
生まれた時点を1歳とし、
正月(1月1日)を迎えるごとに加齢
満年齢(まんねんれい)
生まれた時点を0歳として、
誕生日を迎えるたびに1歳ずつ年齢を重ねていく
現代日本における主流の年齢の数え方
年齢を重ねるのは、
「誕生日前日の24時」と定義されている
(「年齢計算ニ関スル法律」より)
「誕生日前日の24時」というのは、
「誕生日当日0時」と同じことだが、
このように定義することで「加齢日」が異なる
満年齢の加齢定義では、
「4月1日」生まれの人の加齢は、
「3月31日」の24時に行われる
つまり、定義上は
加齢されるのは「4月1日」ではなく「3月31日」
この定義により、4月1日生まれまでが
「早生まれ」に含まれる
4年に1度の「閏日(2月29日)」に生まれた人は
2月28日が加齢日となり、毎年加齢される
もしも加齢定義が「誕生日当日0時」であると、
2月29日は「閏年(4年に1度)」にしか来ないので、
4年ごとしか加齢されないという事になってしまう
3月1日生まれの人の場合は、
通常の加齢日は「2月28日」であり、
閏年の加齢日は「2月29日」となる。
数え年(かぞえどし)
生まれた時点を1歳として、
正月(1月1日)を迎えるたびに
1歳ずつ年齢を重ねていく
生まれたのが12月31日なら、
翌日の1月1日には「2歳」になる
(生まれた時点で1歳、1月1日を迎え2歳)
古来よりの風習における対象年齢は、
現代でもこの数え年を用いている事が多い
(長寿祝い、厄年など)
生まれた時点を1歳とする由来
生まれた時点を1歳とするのには、
大きく2つの説がある
①. 胎内にいる時間を0歳とする宗教的な考え
②.「0」の概念を用いなかった
(元号、学年なども「1年」から始まる)
正月で一斉に加齢する由来
誕生日ではなく、
正月を加齢のタイミングとしているのには、
大きく2つの説がある
① 処理の簡潔化
公的制度・地域行事での年齢基準について、
個人ごとに加齢のタイミングを扱うのが難しかった
(一斉に加齢することで、役所での管理も簡易)
② 閏月の存在
日本が過去に採用していた「太陰太陽暦」では、
「閏月」があり、誕生日に加齢する形にすると、
閏月に生まれた人の加齢定義が難しくなる
数え年から満年齢へ
「満年齢」が国・地方・公共団体の機関に対して
義務付けられるようになったのは、
昭和24年「年齢のとなえ方に関する法律」制定による
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