ATM概要
ATMとは「Automatic Teller Machine」の略で、
意味合いは現金自動預け払い機、自動金融窓口業務機
(金融機関などが提供するサービスを取引する機械)
「teller」…金融機関の窓口担当の出納員、窓口業係
「machine」…機械
• 金融機関側➝「人員圧縮」
• 取引者側 ➝「取引時間短縮」
のメリットがある
装置
液晶タッチパネルを採用したものがほとんどで、
その横にテンキーボタンも備えられていたりする
紙幣、硬貨、通帳、カードの入出口を備える
(硬貨や通帳に関しては備えていない場合もある)
銀行内のATMでは、通帳が記入で埋まった場合に
次の通帳に繰り越すことを可能としたものもある
主な設置場所
• 銀行、信用金庫、その他金融機関の店舗内や併設
(各金融機関のATM)
• BOXタイプの出張設置所、鉄道駅など
(各金融機関のATM)
• コンビニ、スーパー、商店、公共施設など
(金融機関の合同ATM、独自の銀行など)
取扱内容
金融機関の窓口業務の一部を機械で行える
基本的な取扱業務
• 預け入れ(預貯金口座への現金の預け入れ)
• 引き出し(預貯金、貸付金、保険金などの引き出し)
• 残高照会
• 通帳記入・繰越
その他の取扱い業務
以下の業務は取り扱いの有無がある
• 振込
• 振替
• 宝くじの購入
• カードローンの申し込み
• 電子マネーのチャージ
など
補足
入出金管理などを行う中継コンピューターと
ATMを専用回線でつなぎ、
口座の動きを登録する銀行のシステムとつなぐ
取扱い金種
紙幣
入金
一般に現在発行中の紙幣4種全て
(流通の少ない二千円札も含む)
出金
一般的には「千円札」と「一万円札」の2種類のみ
「五千円札」の出金に対応している機種は少ない
「二千円札」の出金はごく一部の機種に限られる
(主に沖縄県のものは取扱いがある)
硬貨
一般に硬貨6金種全てが入出金可能
(最小枚数になるように出金される)
ただし、硬貨には対応していないATMもある
特に、
無人店舗やコンビニATMでは取扱いがない場合が多い
(運搬が困難なことや故障が発生しやすいため)
営業時間
金融機関の店舗によっては、
日・祝などは非稼動のところもあるが、
曜日に関係なく深夜帯まで稼働する箇所も多く出現
特にコンビニATMは、
店舗の営業に合わせて基本的に24時間稼動している
手数料
他行の預金を引出したり、
銀行の営業時間外などに預金を引出す場合は、
基本的にATM手数料が徴収される
手数料は各金融機関によって異なる
利用者認証
磁気カードまたは通帳と、暗証番号を用いる
入力した暗証番号は、
ホストコンピュータ上の口座登録情報と照合される
認証方法の変化
ICチップを用いた「ICカード」が増えてきている
(磁気カードに比べて複製被害の低減が見込まれる)
生体認証を利用することができるATM機も多い
(指の静脈パターンの情報を用いた認証方法)
各ATMの特徴
金融機関のATM
基本的には各金融機関により営業店に併設され、
そのほか、出張所として無人店舗を設けていたりする
いくつかの金融機関が共同で運営の出張所もある
取引金融機関
各金融機関の取引のみが行えるのが普通だったが、
現在では提携金融機関の取引もできるようになっている
(提携先も増加傾向にある)
ゆうちょ銀行は特に提携金融機関が多い
コンビニATM
コンビニATMの個々の管理は、
コンビニATM運営会社と提携する銀行が
地域ごとに行うのが一般的であった
その後、
銀行・コンビニ・警備会社などが出資する
共同運営の会社によるATMというのが増加した
(イーネットなど)
近年は、
コンビニの母体となる会社が銀行事業を展開し、
その銀行が運営するというケースも増加している
(セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行)
取引金融機関
提携金融機関が多く、
ほとんどの金融機関に対応している
特徴
自社系列で導入している電子マネーの
チャージ機能を搭載していることも多い
ステーションATM
鉄道駅に設置されているATM
鉄道会社が都市銀行などと提携して
設置されていることが多かったが、現在では、
共同ATMやコンビニATMを設置することも増えている
CD(キャッシュディスペンサー)
CD(Cash Dispenser)
「預貯金の引出」と「残高照会」のみを扱う機器
(入金は出来ない)
「CD機」や「現金自動支払い機」と呼ばれる
(ただし、CD機も含めてATMと呼称される事が多い)
補足
ATMの通信処理能力の飛躍的な向上や
コンビニATMの普及などにより、
CD機の台数は2000年代以降減少している