サンタクロース
クリスマスの日にトナカイが引くソリに乗って
街を飛び回り、良い子にしている子供が寝ている間に
プレゼントを配って回るとされる白ひげの老人
クリスマスはキリスト教由来の行事であるが、
聖書には「サンタクロース」に関する記述はなく、
キリスト教の教えには関係のない「クリスマスの風習」
サンタクロースのモデル
サンタクロースのモデルは諸説あるが、
キリスト教の司教「ニコラス」が最も有名
4世紀頃の小アジアの都市ミラ(現在のトルコ)で、
貧しい人や子供達を助けたことで多くの人に慕われ、
後に聖人とされた「聖ニコラス(Saint Nicholas)」
聖ニコラスは、キリスト教カトリック教会によって
クリスマスのお祝いと結び付けられるようになった
名称の由来
「聖(セント)・ニコラス」と呼ばれていたのが、
「サンタクロース」の音に変化していったとされる
「セント・ニコラス」➝「サンタクロース」
(Saint Nicholas➝Santa Claus)
聖ニコラス
聖ニコラスのエピソード
弱い立場、貧しい人々、不幸な人々を助ける
庶民の味方として以下などのエピソードがある
• 無実の罪で罰せられる人を助けた
• 貧乏で生活の苦しい人を助けた
• 恵まれない人たちに贈り物をした
聖ニコラスの日
聖ニコラスの生誕日は「12月6日」であり、
「聖ニコラスの日」として祝われる
(12月24、25日のクリスマスの日とは異なる)
キリスト教の教派によっては「12月19日」と
されている場合もある
クリスマスプレゼントの由来
司教ニコラスの由来説
• 困った人、恵まれない人に贈り物をした
• 貧しい街で、子供のいる家に金貨を投げ歩いた
• 貧しい家に窓や煙突から金貨を投げ入れた
など
そのほかの由来説
• 金持ちの老人が窓からプレゼントを与え回った
• イエス・キリストの誕生の際に、
東方から来た博士(賢人)達が贈り物を携えてきた
など
靴下・煙突
上記などの由来の際に投げ入れた金貨が、
暖炉のそばに干してあった靴下に飛び込んだ
という逸話もあり、これが
• 靴下の中にプレゼント
• 煙突から入る
というサンタクロースの特徴の元とされていたりする
そのほか
風習に由来しているとされていたり、
何かしらの伝承や小説で伝えられたものであるなど、
はっきりした要因はわかっていない
フィンランド発祥
サンタクロースは、北欧のフィンランドに
由来するという言い伝えもある
19~20世紀頃にアメリカにも伝わった
サンタクロースの生まれが北極圏という言い伝え
(聖ニコラスとは関係なく、偶像として)
そこで、北極圏のあるフィンランドの
「ラップランド」が取りざたされた
補足
現在、その地方では、
サンタクロース村というものがあり、
サンタクロースの家が建てられており、
サンタクロースとされる人物に会うことができる
サンタクロース協会
1957年にはグリーンランドに
「グリーンランド国際サンタクロース協会」が設立
協会の公認サンタクロースが世界中にいる
サンタクロースの活動
世界サンタクロース会議を開催したり、
クリスマスに自宅で過ごせない子供達を訪問など
サンタクロースの服装
サンタクロースの服装は、
キリスト教の司祭服に由来するとされる
ただし、司教の僧服は「赤」や「茶」であったとか、
服装の色が何色であるかというのは統一されていなかった
これが、現在において「赤」のイメージが強いのは、
1930年代にコカコーラ社が宣伝絵としていた
サンタクロースをモチーフにした絵によるものとされる
(コカ・コーラ社が赤にした最初ということではない)
トナカイ
サンタクロースが「トナカイ」が引くソリに乗る
というのは、北欧における伝承によるものと考えられる
19世紀前半頃の絵本では、サンタクロースが
1頭のトナカイが引くソリに乗った姿が描かれたとされる
その後、8頭立てで描かれるものが現れ、
さらにその後、「赤鼻のトナカイ」の歌で有名な
9頭目の「ルドルフ」が加えられるようになったとされる
(8頭の先導役として先頭を走る1頭)