ハイジャック(hijack,hijacking)
脅迫、暴力行為などの方法によって
運行中の乗り物を乗っ取り、支配すること
(乗り物=航空機、鉄道、船舶、バスなど)
日本では、
特に航空機への行為に対して用いられる
(車は「カージャック」、バスは「バスジャック」)
その理由としては、
この言葉が広く知られるようになった
「よど号ハイジャック事件」のイメージや、
「hi」を「high(高い)」と勘違いしていることなど
ハイジャックの目的
• 他国への亡命のため
• テロリズム
(テロ行為、政治活動目的)
• 無目的、衝動的なもの
• 身代金目的
など
由来・語源
由来
1920年頃のアメリカで、
運搬中の車や船を乗っ取って、
貨物などを強奪する行為が多発したとされる
その行為を表現する言葉として
用いられるようになったのが起源とされる
語源
語源には諸説あり、以下などがある
• 強盗行為を行う際に、呼び止めるための声掛け
(「Hi Jack!(jackはポピュラーな名前)」)
•「highwayman(追いはぎ)」と「jacker(強盗犯)」
(これらを組み合わせた「hijacker」から)
• 強盗行為を行う際の言葉
(「Stick’em up high Jack(手を高く上げろ)」)
○○ジャック
日本においては、
•「Hi」を「high(高い)」
•「jack」を「乗っ取り」
の意味と認識している場合が多い
このため、
「ハイジャック=航空機の乗っ取り」
と認識されていることが多い
そして、航空機以外のハイジャック行為には、
それぞれ「○○ジャック」と命名されている
例
•「バスジャック」…バスの乗っ取り行為
•「カージャック」…車の乗っ取り行為
•「シージャック」…船の乗っ取り行為
•「電波ジャック、番組ジャック、メディアジャック」
…TV番組やラジオ番組などの乗っ取り行為
これらは全て和製英語
日本で著名なハイジャック事件
日本では、国内初のハイジャック事件である
日航旅客機「よど号ハイジャック事件」が有名
(1970年3月31日、赤軍派の学生9人によるもの)
その目的は北朝鮮への亡命
(犯人グループは北朝鮮への亡命に成功)
「よど号」とは、
ハイジャックされた航空機の愛称であり、
当時の日本航空は保有する機体ごとに愛称を付けている
(「よど号」は河川の「淀川」から命名)
世界で著名なハイジャック事件
世界のハイジャック事件の中でも他に類を見ない、
最大、最悪の同時ハイジャック事件とされるのは、
「アメリカ同時多発テロ事件」におけるハイジャック
(2001年9月11日、航空機4機のハイジャック)
【アメリカン航空11便】
ニューヨークのワールドトレードセンターの
ツインタワー北棟に突入し爆発炎上
【ユナイテッド航空175便】
ニューヨークのワールドトレードセンターの
ツインタワー南棟に突入し爆発炎上
【アメリカン航空77便】
アメリカ国防総省本庁舎に激突し、爆発炎上
(アメリカ国防総省本庁舎=ペンタゴン)
【ユナイテッド航空93便】
ワシントンD.C.北西240km辺りの場所に墜落
(乗客の抵抗により、意図しない場所に墜落とされる)
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