トラックとダンプカーの違い
【トラック】
貨物自動車の総称
後ろが荷台になっていて主に荷物を運ぶ為に用いる車
【ダンプカー】
トラックの種類のひとつ
荷台部分を傾斜させるなどして、
積み荷を降ろすことができる構造があるトラック
(主に土、砂、石などの運搬に使われる)
トラック
「貨物自動車」の総称
後ろに荷台があり、荷物を積載できる形で、
様々な物資を輸送するための自動車の総称
(運転席と荷台が分離している)
「宅配便の車や、軽トラ、引越しの車」
などは、全てトラックと言える
英語表現
「truck(トラック)」は英語であるが、
主にアメリカなどで用いられる言葉
イギリスなどでは、
「lorry(ローリー)」が使われたりする
トラックの分類
【小型トラック】
一般的に積載量が2~3t未満
【中型トラック】
一般的に積載量が4tクラス(3t~6.5t未満)
【大型トラック】
一般的に積載量が10tクラス(6.5t以上)
【特種な形状・仕様のトラック】
保冷車、ダンプカー、タンクローリーなど
【トレーラ】
けん引タイプのトラック
など
荷台の種類
【平ボディ】
荷台の側面と後方があおりのみで、屋根がない
【バンボディ】
荷台が箱型で、雨や風を防止できる
【ウイングボディ】
バンボディの左右両側が上に開くタイプ
など
特種な形状・仕様
【保冷車】
荷台に断熱加工がされている
【冷蔵車、冷凍車】
それぞれ荷台に冷蔵、冷凍装置が付いている
【ダンプカー】
荷台部分が傾斜し、荷物を一気に降ろせる
【タンクローリー】
タンクを備え付け、液体や気体を輸送する
【ミキサー車】
生コンクリートを運ぶ
【霊柩車】
棺を運ぶ車
など
トレーラー
けん引タイプのトラック
一般的には全体でトレーラと呼ばれるが、
正確には、後ろの荷物を積む部分が「トレーラー」
(トレーラー=被けん引車)
トレーラを引っ張る車は「トラクタ」
(トラクタ=けん引車)
事業用・自家用
事業用トラック
貨物自動車運送事業に用いられるトラック
(お客様の荷物を運ぶことができる)
運んだ分の対価として運送料金を受け取ることができる
「運行」と「一般」の区分けがある
運行
• 定期的に定まったルートを走行する
(一般に「路線」と呼ばれる)
• 運輸支局等への事前届け出が必要
(運行経路や運行日程等の届出)
• 運転席ドア部に「運行」の表記をする
一般
• 集配業務など汎用的な用途で用いる車両
• 車体などに「一般」の表記をする
(法的表示義務はない)
自家用トラック
自らの荷物の輸送に用いることしかできない
(商店での配送や仕入れ、自社便など)
運送事業に用いて、運送料金を取ることは違法
車両には「自家用」と表記される
ダンプカー(ダンプトラック)
トラックの種類のひとつ
小型のものから重作業用の大型のものまで各種ある
荷台部分が油圧装置などによる可動式になっており、
傾斜させて積み荷を滑り降ろすことができる
(土、砂利、産業廃棄物などの運搬に使われる)
補足
ダンプカーは大型のものが多いため、
大型トラックのことを「ダンプ」と呼ぶこともあるが、
上記の様な仕様でなければダンプではない
英語表現
英語では「dump truck(ダンプトラック)」といい、
「dump car(ダンプカー)」は鉄道貨車を指すとされる
(dump=どさっと落とす、投げ捨てる、などの意)
そのほか、
イギリスでは「tipper truck」「tipper lorry」
オーストラリアでは「tip truck」など
ダンプトラックの分類
「普通ダンプトラック」と
「重ダンプトラック」に分類される
普通ダンプトラック
• 一般公道用に設計され平坦地での走行性能を保つ
• 主に砂利や産業廃棄物などを運搬
• 最大積載量11t未満
(大型の場合)
重ダンプトラック
• 大規模工事現場や鉱山などに用いられる
• 重作業における運搬に使われる
(大量の土砂や大きな岩石の運搬)
• 100t積み以上の大型機種もある
(300tを超えるものもある)
ダンプトラックの種類
【リアダンプトラック】
荷台を後方に傾斜させる
【サイドダンプトラック】
側方に傾斜させる
【ボトムダンプトラック】
荷台の底が開く
【リフトダンプトラック】
荷台を持ち上げて後方、左右に荷降ろし
など
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