里芋
サトイモ科サトイモ属の植物
東南アジア原産のタロイモ類の仲間
(里芋のことをタロイモと呼んだりもする)
茎の地下部分である塊茎「芋」と
葉茎の部分「ずいき」を食用にする
親芋・子芋
株の中心に親芋ができ、
親芋の周りに子芋、孫芋が付いていき、
品種によってどの部分を主に食すかが異なる
一般的には、「里芋」というと、
子芋・孫芋を食用とする「子芋用」
の品種のことを主に指す
食用例
煮物、揚げ物、汁物、和え物など
(芋煮、煮しめ、煮っころがし)
里芋の種類(4分類)
里芋は、「親芋、子芋、葉柄」の
どの部分を主に食用にするかによって
4つに分けると、以下などの通り
子芋種
• 子芋や孫芋だけを食べるもの
• 子芋、孫芋に栄養が集中するため親芋は食べない
(土垂(どだれ)、石川早生(わせ)など)
親芋種
• 親芋を主に食べるもの
• 子芋は少なく、あまり大きくならない
(たけのこ芋、京芋など)
親子芋兼用種
• 親芋、子芋両方食べるもの
(えび芋、唐芋(とうのいも)など)
• 親芋と子芋が結合してひと塊になったタイプもある
(八頭(やつがしら)など)
葉柄種
• 葉柄(ようへい)を食べるもの
(葉柄=葉茎の部分、ずいき)
• 根茎が大きくならず、葉柄の部分が太く育つ
(蓮芋(はすいも)など)
特徴
貯蔵性がよく年間を通して出回っているが、
主な旬は秋~冬にかけて
ねっとりホクホクした食感で、
煮物や汁物料理によく用いられる
山で自生している「山芋」に対し、
里で栽培されることから「里芋」という
名称になったとされる
里芋のぬめり
皮をむいた時のぬめりの正体は、
水に溶けるとゲル状に変化する水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、それ自体は消化吸収されず、
腸に到達して腸内細菌の栄養源として利用されるか、
便の一部となって体外に排泄される
タロイモ
サトイモ科サトイモ属の芋
熱帯アジアやオセアニア、アフリカなどでは
主食としている地域がある
湿潤な土壌で温暖なところが栽培に適し、
主に水田で栽培される
タロイモと里芋
タロイモと里芋は同様の種を指すが、
里芋は、タロイモの仲間の中で最も北方で栽培でき、
日本では、主に畑で育てられる
奄美諸島以南では、
水田のような湛水で栽培されている
起源
沼地または多雨林の熱帯地域が起源とされ、
インド説、マレーシア説、インドネシア説などがある
紀元前3000年には栽培されていたとされ、
東南アジア、東アジア、さらに太平洋の島々に
紀元前1000年頃に伝わっていったとされる
日本への渡来の経路は不明だが、
縄文時代には日本に伝わっていたと考えられている
(寒さに比較的強い種が日本に伝わった)