オリンピック大会
国際オリンピック委員会(IOC)が主催し、
4年に1度「2月頃」に開催される
フィギュアスケート種目
• 男女シングル
• ペア
• アイスダンス
• 団体
シングル、ペア、アイスダンス
各種目「ショート」と「フリー」の演技によって
その合計スコアで順位を競う
出場枠・出場資格
• 男女シングル:男女各30名
• ペア:20組
• アイスダンス:24組
男女シングル、ペア、アイスダンスの
各国の出場枠は種目につき最大3名(組)
出場者はISUが定めるオリンピック出場のための
「ミニマムスコア(最低基準点)」を
獲得している必要がある
(獲得していなければ出場不可)
「ミニマムスコア」の獲得者がいなければ、
出場枠があっても行使できない
出場枠の決定方法
①)前年の「世界選手権」
②)前年の「ネーベルホルン杯(最終予選会)」
これらの成績によって、出場枠が決定
①. 世界選手権
世界選手権の成績によって、
「順位ポイント」などに応じて以下の枠を獲得
【ペア】 ……20枠のうち「16枠」
【アイスダンス】…24枠のうち「19枠」
世界選手権における各国の
オリンピック出場枠の決定には順位ポイントを用いる
順位ポイント
• 予選を通過できなかった場合「20ポイント」
• フリーに進出できなかった場合「18ポイント」
• フリーに進出し、16位以下の場合「16ポイント」
• 15位以上の場合「順位がそのままポイント」
(1位:1ポイント、2位:2ポイントなど)
獲得出場枠
出場者1名(組)の場合
• 2ポイント以下➝「3枠」獲得
• 10ポイント以下➝「2枠」獲得
出場者2名(組)の場合
• 合計13ポイント以下➝「3枠」獲得
• 合計28ポイント以下➝「2枠」獲得
出場者3名(組)の場合
上位の2名(組)の合計値にて、
• 合計13ポイント以下➝「3枠」獲得
• 合計28ポイント以下➝「2枠」獲得
残りの枠
2枠以上の出場枠が決定した後に残る
世界選手権における出場枠
2枠以上の出場枠を獲得していない国のうちの
成績上位者の国から順に1枠ずつ獲得
(残り枠の獲得は各種目ごとに、各国1枠ずつ)
②. 最終予選会
五輪最終予選である「ネーベルホルン杯」
において、残りの枠を決定する
世界選手権で枠を獲得できなかった国が対象で、
世界選手権で既に出場枠を獲得している国が
最終予選において枠を増やすことはできない
【ペア】 ……20枠のうち「4枠」
【アイスダンス】…24枠のうち「5枠」
決定方法
最終予選会の成績により、
世界選手権で枠を獲得していない国のうちの
成績上位者の国から順に1枠ずつ獲得する
(獲得枠は各種目ごとに、各国1枠のみ)
出場者
出場選手は、各国それぞれの選考方法で選出
以下、「2018平昌大会」の際の選考基準
日本の選考基準
最終選考会である「全日本選手権」の出場は必須
全日本選手権大会終了時点で、
オリンピック参加有資格者の中から選考
ただし、過去に世界選手権大会3位以内の実績ある選手が
けが等のやむを得ない理由で全日本選手権に不参加の場合
事情発生前の成績を上記選考基準に照らして評価し、
大会時点での状態を見通しつつ、選考することがある
オリンピック参加有資格者
• 日本国籍を有している者
• オリンピックに参加できる年齢を満たす者
(前年の6月30日までに15歳になっている事)
• オリンピックのミニマムスコア獲得者
(全日本選手権大会時までに要獲得)
男子シングル(3枠)
①)全日本選手権大会優勝者を選考
②)以下のいずれかから総合的に判断して1名選考
• ISUグランプリファイナル出場者上位2名
• ISU世界ランキング上位3名
③)以下のいずれかを満たす者から総合的に判断し、
①、②で選考された選手を含め3名に達するまで選考
• ISUシーズン世界ランキング上位3名
• ISUシーズンベストスコア上位3名
女子シングル(2枠)
①)全日本選手権大会優勝者を選考
②)以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、
①で選考された選手を含め2名に達するまで選考
• ISUグランプリファイナル出場者上位2名
• ISU世界ランキング上位3名
• ISUシーズン世界ランキング上位3名
• ISUシーズンベストスコア上位3名
ペア・アイスダンス(各1枠)
以下のいずれかから総合的に判断して選考
• ISU世界ランキング最上位組
• ISUシーズン世界ランキング最上位組
• ISUシーズンベストスコアの最上位組
団体
「男女シングル」「ペア」「アイスダンス」
計4種目の合計ポイントで順位を争う、
10か国による国別対抗戦
試合方式
まず、4種目それぞれで「ショート」を実施
その結果、上位5か国が「フリー」を実施
順位付けの方法
ショート、フリーともにスコアにより順位をつけ、
その順位をポイントに換算
全種目の合計ポイントで各国の順位を競う
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | 不出場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 10pt | 9pt | 8pt | 7pt | 6pt | 5pt | 4pt | 3pt | 2pt | 1pt | 0pt |
参加資格
3種目以上のオリンピック枠を持つ国で
そのうち団体戦出場枠の10か国に選考された国
出場枠の決定方法
男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目のうち
「3種目以上の出場枠を獲得している国」が対象
対象国のうち前年の選手権、グランプリシリーズ
などの獲得ポイントの上位10か国
(獲得ポイントは、国別対抗戦と同様のもの)
出場者
全種目、各1名(組)が出場するが、
オリンピック枠が複数ある場合は、
「ショート」と「フリー」において
出場選手(組)を変更してもよい
3種目のオリンピック出場枠しか持たない国の場合、
残り1種目について、団体戦のみに追加招集が可能
(招集しなければ、3種目にて挑むことになる)
ミニマムスコア
大会ごとの最低基準となる出場者の「技術点」
(ミニマムスコアは大会によって異なる)
ミニマムスコアに達していないと、
その大会への出場資格がない
オリンピックのミニマムスコア
各種目のミニマムスコアは以下の通り
(2018平昌オリンピック)
男子シングル
ショート:25.00
フリー :45.00
女子シングル
ショート:20.00
フリー :36.00
ペア
ショート:20.00
フリー :36.00
アイスダンス
ショート:19.00
フリー :29.00
オリンピック種目変遷
冬季競技のうちでオリンピックに
最初に登場したのがフィギュアスケート
【1908年】第4回ロンドン大会(夏季)、
【1920年】第7回アントワープ大会(夏季)で
「男子、女子シングル」と「ペア」などが行われた
以下、冬季オリンピック
【1924年】第1回シャモニー・モンブラン大会
➝「男子、女子シングル」「ペア」採用
【1976年】第13回インスブルック大会
➝「アイスダンス」採用
【2014年】第22回ソチ大会
➝「団体」採用