「橙」と「みかん」の違い
「橙」も「みかん」もミカン科ミカン属に分類される
(オレンジ、グレープフルーツ、柚子、レモンも同様)
【橙】
ミカン科の中でも「香酸柑橘」に分類できる
(カボス、柚子、ライム、レモンなど)
酸味が強く、そのまま食すということはあまりしない
(マーマレードやぽん酢などに加工される)
大きさは、一般的に「130~180g」
【みかん】
ミカン科の中でも「ミカン類」に分類される
(温州みかん、ポンカンなど)
一般的に「みかん」というと「温州みかん」を指す
(柑橘類の中でも甘みが強く、主にそのままを味わう)
大きさは一般的に「40~80g」
(大きい2Lサイズは「150g」ほど)
鏡餅に飾るのは「橙」
鏡餅の餅の上に飾ってあるのは、
「みかん」ではなく「橙(だいだい)」
「子孫が代々(だいだい)栄えますように」
といった願いを込めて正月の鏡餅に飾られる
由来
橙の果実は、
熟しても落ちにくく、1度成ると数年落下せず、
1本の木に何代もの実がなる
こういった特徴を家族に見立て、
家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物とされている
代用
橙は、みかんほど市場に出回っておらず入手しづらい
また、みかんに比べて大きいために、
小ぶりな鏡餅に飾るにはバランスが悪い
こういった理由などから、
鏡餅の飾りが「みかん」で代用されていることも多い
橙(だいだい)
香酸柑橘であるとされ、酸味が強いので、
そのまま食すことは少なく、主に加工して用いられる
(マーマレード、ぽん酢、調味料など)
ヨーロッパなどでは、
サワーオレンジやビターオレンジと呼ばれる
元々の原産はインドのヒマラヤ地方であるとされ、
日本には中国を経由して入ってきたと言われる
産地
主な産地は、「静岡、和歌山、長崎」
成熟時期
果実は「10月~12月」頃に熟して橙色になる
実をつけたまま冬を越し、春~夏頃には再び緑色に戻る
(このため「回青橙(かいせいとう)」という別称もある)
サイズ
「130~180g」くらいと、みかんより少し大きい
(品種によっては「200g」ほどになるものもある)
語源
1つの木に数世代の果実がなることから
「代々(だいだい)」と呼ばれるようになったとされる
みかん
一般的にみかんというと「温州みかん」のことを指す
(読みは「おんしゅう」ではなく「うんしゅう」)
柑橘類の中でも甘みが強く、主にそのままを味わう
(そのまま食したり、搾ったジュースを飲んだりなど)
産地
主な産地は、「和歌山、愛媛、静岡」
「愛媛みかん、有田みかん」なども温州みかん
(各生産地が各ブランド名で売り出している)
収穫時期
さまざまな品種が開発されているが、
収穫時期により以下の4種類に分類される
•「早生(わせ)」…10~12月にかけて収穫
•「中生(なかて)」…11~12月にかけて収穫
•「晩生(おくて)」…12~1月にかけて収穫
また、
これらの収穫時期以外にも、ハウスみかんとして
温室栽培されている温州みかんが収穫される
サイズ
一般的に「40~80g」ほど
(大きい2Lサイズでは「150g」ほど)
語源
みかん
みかんは柑橘類の中でも甘いので、
「甘い柑橘」➝「密柑(みかん)」となったとされる
温州みかん
中国の温州にあやかった名称とされる
(温州が、柑橘類の有名な産地であったことから)
ただし、
温州みかんは中国原産ではなく、
中国から伝来した柑橘類から日本で生まれた品種
(日本独自の品種であるとされる)
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