電気炊飯器の「早炊き」
電気炊飯器の「早炊き」モードは、
「吸水」と「蒸らし」の時間を短縮して炊いている
早炊きをすると、
炊飯時間は通常の半分程度になる
吸水時間を省く早炊きは、
米への水の浸透が少ないため、少し固めに炊き上がる
電気炊飯器の炊飯時間
電気炊飯器を用いた、
「ノーマル炊飯」と「早炊き」の
炊飯時間の例は以下などの通り
吸水、前炊き
• ノーマル➝「約15~25分」
• 早炊き ➝「約5分」
炊き上げ
• ノーマル➝「約20分」
• 早炊き ➝「約20分」
蒸らし
• ノーマル➝「約10~15分」
• 早炊き ➝「約5分」
電気代の違い
「ノーマル炊飯」と「早炊き」では、
電気代という点では大きな違いはない
早炊きでは「吸水」「蒸らし」の時間を短縮しているが、
それらの工程ではそれほど電力は使われていない
「炊き上げ(沸騰維持)」は、
炊飯工程の中で一番電力を使用するが、
いずれも同様な時間を要し、その工程による差はない
補足
早炊きの場合、吸水行程が短く、
急速に高温に加熱する必要が生じるため、
消費電力が増え、それだけ電気代がかかる場合がある
ただし、その差はわずか
名称
「早炊き」は、電気炊飯器を製造しているメーカーや
そのモデルによって名称が異なったりする
主な名称
• 早炊き(炊飯)
• 急速(炊飯)
• 高速(炊飯)
• 白米急速
• おいそぎ炊飯
など
炊飯のコツ
米は研いだ後、水に一定時間浸して「吸水」させ、
炊き始めるというのが一般的な炊飯方法
また、炊き上がり後には「蒸らし」の時間を設け、
蒸らし後には余分な水分を飛ばすために
しゃもじなどで混ぜる「飯切り」を行う
電気炊飯器の場合、「吸水」と「蒸らし」は、
炊飯の一連の工程に含まれる
炊飯器による違い
ガス炊飯器、土鍋などによる炊飯
古来よりの「直火」を用いた炊飯
火力の調整は、以下の様に行ったりする
• 「ガス炊飯器」…タイマー機能などを利用して自動管理
• 「土鍋」…熱伝導率の低さを利用
(強火でも内部にはじわじわと熱が伝わる)
炊飯工程
①「吸水」…主に30分~1時間程度、水に浸して放置
②「炊き上げ」…火力を調整して炊飯
③「蒸らし」…火を止め、蓋を開けずに15分ほど放置
④「飯切り」…しゃもじで混ぜ、余分な水分を飛ばす
電気炊飯器による炊飯
電子機器による自動調整機能、
電気による熱を用いた炊飯
炊飯スイッチを入れることで、
以下①~③の工程を自動でコントロールして行う
(事前に吸水時間を設けなくてよい)
炊飯工程
①「吸水、前炊き」…自動で温度・時間を管理
②「炊き上げ」…自動で火力・時間を管理
③「蒸らし」…自動で時間を管理
④「飯切り」…しゃもじで混ぜ、余分な水分を飛ばす
炊飯工程詳細(電気炊飯器)
電気炊飯器による各炊飯工程の詳細は以下
①. 吸水、前炊き
40~60度くらいの温度で米を温め、
米に水を浸透させ、芯まで柔らかくするための行程
水の温度を上げながらお米に水を吸収させる
(水温と吸水時間を電気炊飯器によって管理)
電気炊飯器を用いて炊飯する場合には、
事前の吸水は必要とされない
(水に浸して放置する工程は必要ない)
②. 炊き上げ
火力を一気に上げ、
沸騰させて高温で米の粘りを出していく工程
水の温度をさらに上げて沸騰させ、
水の沸騰を持続させて米を炊く
(沸騰を維持して、米の甘みを引き出す)
③. 蒸らし
炊きあがったご飯を蒸らし、
水分を均一にして、米のツヤを出す行程
電気炊飯器の炊き上がりのサインは、
この工程まで完了したことを知らせている
④. 飯切り
蒸らしまで完了して炊き上がった米を
しゃもじなどで混ぜ、余分な水分を飛ばす工程
電気炊飯器においても、自動制御では行われず、
炊飯完了後に、手動で行わなければならない
この工程を行うことで、ご飯が美味しく仕上がる