年賀状
新年の挨拶に用いられる「はがき」
通常使用されるものとは異なり、
「年賀状用のはがき」が毎年11月頃から発売される
• 年賀と朱書きされた官製はがき
などを、年賀専用投入口に投函することで
「年賀はがき」として扱われ、消印も省略される
取扱期間
元日に届けるには、
「12月15日~25日」の間にポストに投函する
返り年賀などを含め、年賀状として送るのは
一般的に「1月7日」までとされ、それ以降になる場合は
寒中見舞いなどとして送るのがよいとされる
12月15日
ポストに年賀専用の投入口が設置される日
(年賀専用投入口は翌年1月7日まで設置)
12月25日
日本郵便が事前作業を確実に行ない、
元日に年賀状を届るために設定している日
(それ以降の投函の場合、元日配達の保証はない)
年賀状の意義
新年の挨拶というのはもちろんのこと、
お世話になっている方々へ感謝の意を表し、
変わらぬ付き合いをお願いする気持ちも込める
結婚や出産、進学や就職等の
近況報告などを伝えるのも一般的
また、普段はなかなか連絡を取らないが、
年賀状によって近況や現住所の連絡をする
などという意義もある
返り年賀
年賀状を受け取ったが、
こちらからは年賀状を出していなかった場合、
「返り年賀」という形で年賀状を送る
返り年賀は「1月7日」までに送るのが一般的
日本郵便でも、
年賀状としての受け取りは1月7日としており、
それを過ぎた場合は「通常郵便扱い」となる
喪中はがき(喪中欠礼)
1年以内に身内を亡くした人からは、
年賀状を出さない風習がある
その場合には、年内に「喪中はがき」を出す
(喪中につき年賀の挨拶を遠慮する旨のはがき)
また、
喪中の家に対しても年賀状を出さないのが一般的
このため、「喪中はがき」は、
相手が年賀状の準備を始める前に出すようにする
喪中に年賀状が届いたら
喪中欠礼を完全に周知させることは難しく、
喪中の家に年賀状が届くこともある
この場合の返事は、年賀状に対するお礼と、
故人を明らかにした上で、喪中であったことを伝え
「寒中見舞い」や「挨拶状」として出すのが一般的
年賀状の歴史
奈良時代の前後頃
奈良時代の頃にはすでに行われていたとされる
「年始の挨拶回り」が年賀状の起源とされる
そして貴族や公家において、
遠方の人に対し、挨拶回りに代わる
文書による年始挨拶が行われていたと考えられる
伝令書を届けるための機関は、
大化の改新後には設置されており、
貴族などの間で利用されていたとされる
(大化の改新は、奈良時代以前)
平安時代
平安時代の手紙の文例集に年始挨拶の文例があり、
少なくとも平安時代には貴族の一部で
手紙による年始挨拶をしていたことがわかっている
江戸時代
江戸時代になると、飛脚による通信網の発達や、
寺子屋などにおける識字率向上などによって
一般人においても年賀状の文化が広まったとされる
明治時代
明治時代になると郵便制度が整った
さらに郵便はがきが発行されるようになると、
はがきで年賀状を送るという習慣が急速に広まり、
新年に行われる文化として定着していった
近年
近年は電子メールやSNSの普及に伴い、
新年の挨拶をそれらで済ませ、
年賀状を出さないという人も増えてきている
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