鉛筆の「H」と「B」の違い
鉛筆の「H」や「B」は
芯の「硬さ」や「濃さ」の違いを表す
【H】
硬くて薄い
「2H」「3H」など
数字が大きくなるにつれ硬さ、薄さが増す
【B】
軟らかくて濃い
「2B」「3B」など
数字が大きくなるにつれ軟らかさ、濃さが増す
そのほか、
「HB」や「F」というのもある
【HB】…「H」と「B」の中間にあたるもの
【F】…「H」と「HB」の中間にあたるもの
硬さ・濃さの関係
6B~2B・B・HB・F・H・2H~9H
軟らかい ⇦ 中間 ⇨ 硬い
濃い ⇦ 中間 ⇨ 薄い
アルファベットの表す意味
【H】… HARD(かたい)
【B】… BLACK(黒い)
【F】… FIRM(しっかりした・引き締まった)
鉛筆の芯の材料
鉛筆の芯は、
「黒鉛(こくえん)」と「粘土」を混ぜて作られ、
硬さや濃さは、その割合による
➝粘土の割合が多いほど、芯はかたく色は薄くなる
例(HBの場合)
「黒鉛」約7に対し、「粘土」約3とされる
鉛筆の芯の硬さの定義
鉛筆の「JIS(日本工業規格)」では、
「6B」~「9H」の17種類が規定されているが、
それぞれに対して細かな硬さの定義はない
JISにおける定義の内容は以下など
種類
• 定義されているのは「6B」~「9H」の17種類
• 中心硬度は「HB」
• HB以外の硬度の定義は規定されていない
(HBの硬度は、0.25~0.42)
曲げ強さ
90Mpa以上…「9H、8H、7H」
80Mpa以上…「6H、5H」
70Mpa以上…「4H、3H、2H、H」
60Mpa以上…「HB、F」
45Mpa以上…「B」
35Mpa以上…「2B、3B」
30Mpa以上…「4B」
25Mpa以上…「5B」
20Mpa以上…「6B」
硬度・濃度
• HBの硬度は、0.25~0.42とする
• 同一銘柄のしんについては、硬度記号の順に従って、
濃さ及び硬さに逆転があってはならない
製造メーカーによる硬度の違い
JISにおいて硬度を細かく規定していないため、
同じアルファベットのものでも、
製造者ごとに硬さ・濃さの違いがある
同じ会社の製品においても、
品名の違うもの、製造ラインの違うものなどは、
硬さ・濃さに少々の違いがある場合もある
JISには規定されていない「10H以上」や「7B以上」
などを製造・販売しているメーカーもある