バスの種類
バスは旅客の大量輸送を目的とする自動車
前後に長く、高さのある箱形の車体を持ち、
室内に多くの座席を備えたもの
「路線バス」や「貸切バス」などがある
路線バス
決められた路線を運行するバスで、
以下などの種類がある
【路線バス(乗合バス・通勤バス)】
通勤、通学、日常生活などで利用されるバス
【定期観光バス】
観光地、運行時間などが決められているバス
【高速バス】
高速道路を定期運行するバス
【空港アクセス(連絡)バス】
空港とターミナル駅間などで運行するバス
貸切(観光)バス
旅行などの目的で、貸し切って使うバス
車両による区分
国土交通省による区分
国土交通省が定める
「一般貸切旅客自動車運送事業」の車両区分は以下
【大型車】
車両の長さ9m以上又は旅客席数50人以上【中型車】
大型車、小型車以外のもの【小型車】
車両の長さ7m以下で、かつ旅客席数29人以下
一般的な区分ではさらに、
「マイクロバス」「ミニバス」などに分類
【マイクロバス】
乗客席数15~20人程度のバス
【ミニバス(コミューター)】
乗客席数13人以下のバス
大型バス(大型車)
車両の長さが9m以上、
または旅客席数約50人以上のバス
一般的なサイズ
全長9~12m、車幅約2.5mのバス
車高は、高いものでも約3.8m以下など
特徴
大型のトランクが2~3ヶ所あり、
冷蔵庫・カラオケ・TVモニターなどの
車内設備が備えられていたりする
高速・有料道路料金
料金区分は「特大車」
定員数(座席数)
定員数53~55人のタイプが主流
(正座席45席、補助席8~10席)
中型バス(中型車)
大型車、小型車以外のもの
(車両長さ7~9m、旅客席数30~50人程度)
大型バスを基本に、
車幅や車高はそのままで、長さを短くしたもの
一般的なサイズ
全長7~9m、車幅約2.5m、車高約3.5~3.7m以内
特徴
トランクは1~2か所
カラオケやモニターなど大型バス同様の車内設備
高速・有料道路料金
料金区分は「大型車」
(定員数30人を超える車両は「特大車」)
定員数(座席数)
最も一般的な定員数は27人
(最後部座席が3席・補助席なし)
中型バスには「補助席がない」のが主流
(定員数30人を超えないように)
小型バス(小型車)
車両の長さが7m以下
かつ旅客席数29人以下のバス
一般的なサイズ
全長7m以下、車幅約2.3m、車高約3.3m
特徴
トランク1ヶ所
補足事項
各バスメーカーで2007年までに製造中止になっている
(現存車は、古い車両を整備して使い続けている)
高速・有料道路料金
料金区分は「中型車」
定員数(座席数)
一般的な定員数は21~25人
(補助席なし)
マイクロバス
一般的なサイズ
長さ約7m、車幅約2m、車高約2.6~2.8m
特徴
基本的にはトランクルームがない
(トランクがある場合は1ヶ所)
高速・有料道路料金
料金区分は「中型車」
定員数(座席数)
一般的な定員数は22~28人
(正座席18~21席、補助席6~7席)
ミニバス
別名「コミューター」とも呼ばれる
バスの中で最も定員の少ない小さなバス
(バスというよりも乗用車に近い)
車種はトヨタのハイエースや日産キャラバンなど、
撮影やロケバスとしてよく使われるバンタイプの車両
一般的なサイズ
長さ約5m、車幅約2m、車高約2m
特徴
トランクは基本的にないが、
一番後ろの座席を折りたたんで荷物室にすることは可能
高速・有料道路料金
料金区分は「中型車」
定員数(座席数)
定員数は11~13人
(補助席なし)
特別仕様のバス
サロンタイプ(サロンバス)
座席の後部が「コの字」に回転するタイプのバス
トイレ付バス
トイレが付いているバス
リフト付バス
車両にリフトが付いているタイプのバス
(車椅子のまま乗車できる)
ノンステップバス
低床構造で出入口の乗降ステップをなくし、
高齢者、障害者、妊婦なども乗り降りがしやすいバス
補助スロープなどにより車椅子の乗降も
スムーズに行えるようになっている
そのほかの「バス」
シャトルバス
「施設⇔駅・施設」などの往復に使用されるバス
同じ区間を何度も往復するバス
ワンマンバス
運行を運転手1人で行い車掌がいないバス
(現在の路線バスは、基本的にワンマンバス)
かつては「車掌」が同乗し、
運賃収受、案内、ドアの開閉、安全確認を行っていた
(現在でもごく一部で、車掌を乗せたバスはある)
トロリーバス
道路上空に張られた架線からの電力を動力とし、
電車の様に走行するバス
(「トロリー」とは集電装置のこと)
日本では、2018年12月以降は
立山トンネルトロリーバスが唯一運行している