フリースタイルスキー競技
空中演技を交えながら行うスキー競技
(ジャンプ台を用いたアクロバティックな演技など)
フリースタイルの競技種目
• エアリアル
• スキークロス
• ハーフパイプ
• スロープスタイル
• アクロ
モーグル
「滑走スピード、ターン技術、エア技術を競う」
多数のコブのある斜面を滑り降りながら、
途中2か所のジャンプ台で「空中演技(エア)」を行う
ターンとエアを採点し、
タイムによる得点を加えた合計点で競う
デュアルモーグル
2人が対戦方式で滑り、トーナメント方式で競う
エアリアル
「エア技術を競う」
ストックを持たずに助走路を滑走し、
反り返ったジャンプ台(キッカー)を使用し、
飛び上がって「空中演技(エア)」を行う
空中演技の技術や高さ、着地技術などを採点する
スキークロス
「滑走スピードを競う」
小さなジャンプ台(キッカー)や
連続するこぶの斜面、旗門、ウェーブ、カーブなどで
構成されたコースを複数人で同時に滑り、着順を競う
(コースの全長は約1kmなど)
4人ずつなどの対戦形式で、上位者(2位以上など)が
次ラウンドに進出するというのを決勝まで行う
ハーフパイプ
「エア技術を競う」
半円筒状(ハーフパイプ)のエリアで、
両壁を往復しながら空中に飛び上がり、空中演技を行う
空中演技の技術や高さ、着地技術などを採点する
スロープスタイル
「技術、独創性を競う」
滑降しながら、コースに設置されたジャンプ台や
アイテムで空中技などを行い演技ポイントを競う
(設置されている様々なアイテムから、選択する)
「全体の流れ、技の技術、高さ、着地技術、独創性」
などを競う採点競技で、タイムは採点に入らない
(独創性=他選手とは違う技やコースの使い方など)
コースの特徴
一般的に、長さ600~1000m前後
(高低差は150メートル程度)
• 前半はアイテムが配置された「ジブセクション」
(アイテムは、ボックス、レール、テーブルなど)
• 後半はジャンプ台が設けられた「ジャンプセクション」
(一般的にコースの3地点にそれぞれ数台設置される)
用具の特徴
用いるスキー板は、
前後両端が反り上がった「ツインチップ構造」で、
後ろ向きにも技、ジャンプ、滑走が行いやすい
アクロ(旧:バレエスキー)
「演技の技術や芸術性を競う」
音楽に合わせて滑走しながら、
ジャンプやスピンなどの演技を行う
(フィギュアスケートのようなイメージ)
技術や芸術性を採点によって競う
2000年以降はFIS(国際スキー協会)の
フリースタイル種目から除外されている
主な国際大会の競技種目変遷
フリースタイルスキーの主な国際大会は3つ
• 世界選手権(2年に1度行われる大会)
• オリンピック(4年に1度行われる大会)
ワールドカップ
【1980年】初開催
当初は「モーグル、エアリアル、アクロ」の3種目
(+3種目の総合成績「コンバインド」による競争)
【1997年】
「デュアルモーグル」が競技に加わる
【1998年】
「コンバインド」が外れる
【1999年】
「アクロ」が競技から外れる
【2002年】
「スキークロス」が競技に加わる
【2003年】
「ハーフパイプ」が競技に加わる
【2011年】
「スロープスタイル」が競技に加わる
世界選手権
【1986年】初開催
当初は「モーグル、エアリアル、アクロ」の3種目
(+3種目の総合成績「コンバインド」による競争)
【1999年】
「コンバインド」廃止
「デュアルモーグル」が加わる
【2001年】
「アクロ」廃止
【2005年】
「スキークロス」「ハーフパイプ」が加わる
【2011年】
「スロープスタイル」が競技に加わる
オリンピック
【1988年:カルガリーオリンピック】
「アクロ」「モーグル」「エアリアル」
の3種目が公開種目となる
【1992年:アルベールビルオリンピック】
「モーグル」が正式種目となる
「アクロ」「エアリアル」は再度公開種目として実施
【1994年:リレハンメルオリンピック】
「エアリアル」が正式種目に加わる
「アクロ」は廃止
【2010年:バンクーバーオリンピック】
「スキークロス」が正式種目に加わる
【2014年:ソチオリンピック】
「スロープスタイル」「ハーフパイプ」
が正式種目に加わる
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