スピードスケート
1周400mのトラック(スケートリンク)を周回し、
ゴールタイムや着順を競う競技
オリンピック種目
【短距離】
• 500m(男子、女子)
【中長距離】
• 1000m(男子、女子)
• 1500m(男子、女子)
• 3000m(女子のみ)
• 5000m(男子のみ)
• 10000m(男子、女子)
【その他】
• チームパシュート(男子、女子)
• マススタート(男子、女子)
短距離(500m)
競技概要
2人ずつ競技を進めていき、
全選手の競技終了後、ゴールタイムで順位を決める
刃の一部がゴールラインを通過した瞬間のタイム
(ゴールラインをスケート刃の先端が通過した時点)
周回数
1周+直線100m
(直線3ヶ所とカーブ2ヶ所)
競技トラック
インコース、アウトコースに区分された
ダブルトラックで行う
競技方法
競技方法には主に以下の2種類があり、
これまでも何度か見直し変更がされている
①. 1回の滑走タイムのみで順位を競う
②. 2回の合計タイムで順位を競う
(インスタート、アウトスタート各1回ずつ滑走)
1998年:長野大会以降
2回の合計タイムで競われた
(有利不利の是正のため)
2018年:平昌大会以降
抽選でインコース、アウトコースを決定し、
1回の滑走タイムにて順位を決定
(イン、アウトによる有利不利はないという判断)
中長距離
競技概要
2人ずつ競技を進めていき、
全選手の競技終了後、ゴールタイムで順位を決める
刃の一部がゴールラインを通過した瞬間のタイム
(ゴールラインをスケート刃の先端が通過した時点)
競技種目
【男子】
1000m、1500m、5000m、10000m
【女子】
1000m、1500m、3000m、5000m
周回数
• 1000m ➝「2周半」
• 1500m ➝「3周+300m」
• 3000m ➝「7周半」
• 5000m ➝「12周半」
• 10000m➝「25周半」
競技トラック
インコース、アウトコースに区分された
ダブルトラックで行う
競技方法
1回の滑走タイムで順位を競う
チームパシュート(団体追い抜き)
競技概要
3人1組のチームで、2組ずつ競技を行い、
規定の周回数を同時に滑走し、
最後の選手がゴールしたときのタイムで競う
(ブレードの最後部がゴールラインに達した時点)
周回数
【男子種目】…8周(3200m)
【女子種目】…6周(2400m)
競技方法
2チ―ムは一線に並んでスタートをするのではなく、
それぞれリンクの対向位置から同時にスタートする
オリンピックでは、勝利チームが勝ち上がり、
2組での対戦を繰り返し決勝まで行うトーナメント方式
詳細ルール
• 最低でも1人1周は先頭を走行しなくてはならない
(このため、先頭を入れ替わりながら滑走する)
• 味方選手へのアシスト行為が認められている
(前方選手を押す、後方選手を引っ張るなど)
• 相手チームに追い抜かされた場合、その時点で敗退
競技のポイント
先頭選手が風除けとなり、後続の空気抵抗を減らし、
後続選手の体力温存を図るといった戦略がある
こういった戦略やカーブでの効率などから、
3人は基本的に縦一線にくっついた状態で滑走する
競技トラック
ダブルトラックにて競技が行われるが、
レーンの分類は無視する
(シングルトラックの様に利用して競技を行う)
マススタート
競技概要
マススタートは「集団スタート」の意味で、
多数選手がマラソンの様に同時にスタートし、
トラックを周回滑走する競技
(1回ごとの競技者数は12~18名など)
規定周回時点での順位やゴール着順によって、
獲得したポイントの合計値により順位が決まる
ただし、ゴール着順でのポイントが多いため、
1~3位選手は、ゴール着順と同様になる
周回数
16周(6400m)
詳細ルール
• 1周目は加速禁止、2周目から加速が許される
(一斉スタートでの危険防止のため)
• 周回遅れになった選手は、その時点で敗退
• 他選手の妨害などをしたと判断された場合は失格
獲得ポイント
獲得ポイントは4周ごとの順位でポイントが加算され、
その合計値によって順位が決定する
(ポイントの割合上、1~3位はゴール順そのまま)
【4、8、12周】
1位~3位にそれぞれ5、3、1ポイント加算
【ゴール(16週)】
1位~3位にそれぞれ60、40、20ポイント加算
競技トラック
ダブルトラックにて競技が行われるが、
レーンの分類は無視する
(シングルトラックの様に利用して競技を行う)
競技トラック
ダブルトラック
インコースとアウトコースに区分されたトラック
2人の走者がそれぞれのコースからスタートし、
一回りするたびに交差エリア(バックストレート)で
インコース・アウトコースを入れ替わって滑走
交差エリアでは、外側からのスケーターに優先権があり、
内側から出るスケーターはその進路を妨げてはいけない
(接触や進路を妨害したと判断された場合は失格)
シングルトラック
インコース、アウトコースの区分がない単一コース
冬季オリンピック種目の変遷
スピードスケート競技は、
第1回冬季オリンピックから正式に採用されている
【1924年:第1回シャモニー・モンブラン大会】
男子「500m、1500m、5000m、10000m」採用
【1960年:第8回スコーバレー大会】
女子「500m、1000m、1500m、3000m」採用
【1976年:第12回インスブルック大会】
男子「1000m」採用
【1988年:第15回カルガリー大会】
女子「5000m」採用
【2006年:第20回トリノ大会】
国別対抗団体種目として、
「団体追い抜き(チームパシュート)」採用
【2018年:第23回平昌大会】
「マススタート」採用
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